2006年09月01日

ハピバ

シンちゃんへ。

本日はシンちゃんの誕生日ですね。
SSでも書いて祝ってあげたいのですがそれもできずにごめんなさい。
おめでとうといってあげることしかできません。

シンちゃん、お誕生日おめでとう。


と思ったのですが本当に短いのを書いたのでアップすることにしました。




「納涼・花火大会!」

ヴィーノからのお達し。
「本日21時より、甲板にて花火大会を催す。
 このメールを受け取った者はすべからく参加されたし!」
 ディオキアで仕入れたという花火だが、物珍しさも手伝って参加者は漏れなく全員が集まったのだった。
 といっても集まったのはいつもの面子。珍しいところでいえばメイリンにくっついてきたアスラン・ザラくらい。
「素晴らしい出席率だ諸君!」
 花火を量手一杯に抱えたヴィーノが嬉しそうに言った。
 花火は手持ち花火から打ち上げ花火までなんでもござれ。
 めいめいが好きな花火を手に甲板に散って行く。メイリンの赤い炎を出す手持ち花火が暗い夜空にハート型を描いたり、それを見てアスランが苦笑いしたり、ルナマリアが盛大に爆竹を鳴らしたり、ヴィーノが手筒花火を持ってシンを追いかけたりしていた。
「花火を人に向けてはいけませんって注意書きに書いてるだろーが!」
「人に、だろ。シンは人じゃなくって魔王だからいいんですぅ」
「なんだよそれ!」
 ヴィーノの魔手から逃げ回るシン。それを見て笑うヨウラン。
 追いかけっこから解放されたシンはレイのもとへと帰ってきた。
「あー疲れた!」
「楽しかったか」
「楽しいわけないじゃん!」
 シンは全面的に抗議した。
「今度はこれをやらないか?」
 と、レイは二本の線香花火をシンの眼前に差し出して見せた。
「いいね、慎ましやかで。やろうやろう」
 甲板にしゃがみ込んで垂らした線香花火に揃って点火する。朱の玉に命が宿って、火花を散らす。幾何学模様の火花は時を追うごとに複雑に大きくなり、やがて静かになった。
 その時、レイがシンの火の玉に自分のものをくっつけた。
「? なにしてんの、レイ」
「いいから」
 ハート型に見えなくも無いくっついた二つの炎の芯は、そのうちぽとりと落下してしまった。線香花火の哀しき末路である。
 だが、レイはいけしゃあしゃあとシンに微笑みかけていったのだ。
「今、俺とおまえはまた恋に落ちた」
「な……っ!」
 言葉を失ったシンは口をばくばくさせて絶句してしまった。
 さっと白い顔を朱に染めてしまったシンの頬に、レイがキスを落としてますますそれは加速したのだが、レイには痛くもかゆくもないことだった。
「誕生日おめでとう、シン」
「あ。そか、今日って俺の誕生日だったっけ」
「そうだ」
「……ありがと」
 照れて顔を伏せるシンだったが、お返しにレイの頬に口付けた。

 THE END


オチがなくってごめんなさい…
posted by 百武 晶 at 20:02| Comment(0) | TrackBack(0) | SEED-D小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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