2005年10月08日

「BLOOD THE LAST VAMPIRE」を見た。

「BLOOD+」放送前夜に元となる映画版を放送するのは気が利いているのか、それだけ放送局がこのアニメに力を入れている証の番宣としてとるべきか。
元の元は「やるドラ」と銘打たれたアドベンジャーゲームシリーズの最後を飾った作品だった。ゲームのくせに前編後編とに分けられ、遊ぶには通常の二倍の出費が必要だったため、私は購入を見送った。

まず、しとしとと、小雨が降るような静かな情感が絶えず底に流れている雰囲気は、「ウィッチハンターロビン」を思い起こさせた。
徹底的に「陰」の世界。日常のささいな切れ間をこじ開けたら、広がっていそうな。あるいは、フィルターを一枚取り去ったら、現実とはこういう異質なものであるのかも知れない。皮を一枚はいだら、人間なんか、何を思っているかわからないように。
画面は全体的に退色していて、英語が飛び交うあたりも、この世界が非日常であることを強調する要素に。そこにまとわりつくような湿気の気配。それを切り裂く小夜の眼光と日本刀。で、血。
ストーリーがどうこうというより、この世界観や空気を味わい、刺激として享受することを楽しむべき映画かと。見終えた後、感想が言葉にはならなくても、確実に心に爪痕は残す。

小夜については、その感情や人格的なことについてはなにも描写されなかったけど。
怒らせてはいけない、触れてはいけない存在で、あの横暴ともいえる孤高さには惹かれる。ああいうのは好きだ。ぐっとくる。

翼手というクリーチャーのデザインが不気味。動きがもう、最近見た中では最も悪趣味にキモイ。でも、化け物ってこんなもんだよな。無感情で本能のままで。
これは小夜によると「鬼」で人の血を吸うという。ということは、吸血鬼。
人間が変異して翼手になるようだけど、そこに至る経緯はわからない。
退治しようとしているのは米国の機関らしく、小夜はそこに飼われているのだろう。
小夜は百年の時を生きるオリジナルのヴァンパイアで、翼手は彼女から派生したものだったりするんだろうか。だからこそ、彼女だけが翼手の存在を嗅ぎつけ、滅することができるのかな。
話としては、横田基地に潜伏している「鬼」を小夜が退治する、それだけ。
彼女が翼手を退け、脅威が去った街に、日常が戻ったことを示すように青空が描かれていた。色らしい色を初めて見て、このシーンに思わずほっとなった。
しかし、そこに小夜はいない。

翼手が「横田基地」に集まることといい、現実の戦争と小夜が翼手と戦い続けることに何の因果関係があるのか? 暗になにを言いたいのかが私にはわからなかった。
そのへんが、アニメでは描かれるのだろうか。
アニメの小夜は映画とはずいぶんイメージが違うようだけど、視聴者に放送前に映画を見せたことは吉とでるか?

*これは、「BLOOD+」の放送を見るまえに書いたものですが、seesaaの動作が正常ではなかったため、アップすることができませんでした。
【関連する記事】
posted by 百武 晶 at 20:24| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。